戦後の経済発展や生活スタイルの欧米化など、日本国内の状況が大きく変化していくにつれて、庶民の間でもジュエリーは普段から身に着けることのできるものへと変わっていきます。
しかし、ダイヤモンドは宝石の中でも高価なもののため、まだまだステータス性の高い存在でした。
ダイヤモンドを一般の人々が身に着ける機会が増えたのは、1970年台以降のこと。
特別な想いを形にした婚約指輪として用いられるようになったからです。
きっかけは、ダイヤモンドの採掘や販売で知られるデビアス社のキャンペーンでした。
硬く変質しにくいというダイヤモンドの特性は「永遠の愛」を、白い輝きは「花嫁の純粋さ」をイメージさせるとして、日本人にも広く受け入れられたのです。
その風習の定着ぶりは、ダイヤモンドを身につけたのは婚約指輪が最初だったという女性も多かったといわれるほどです。
現在でも日本では、婚約指輪といえばダイヤモンドの指輪というのが、ほとんど常識になっています。
ファッションリングにも盛んに取り入れられるダイヤモンドですが、今もなお、多くの日本人に特別なものとして認識されていまるのには、歴史的な背景も影響しているのかもしれません。
何より、穏やかなのに存在感のあるダイヤモンド独特の輝きは、派手さをあまり好まない日本人に受け入れられやすかったのでしょう。
日本人とダイヤモンド - 婚約指輪と結婚指輪の歴史
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