ダイヤモンドの原石が豊富に手に入るようになたことで、興味の中心はダイヤモンドをひとつだけ飾った婚約指輪へが流行の最先端になりました。
またプラチナも1900年頃には広く使われるようになっていました。プラチナの鈍ることのない白い輝きと、優れた耐久性は「天国の金属」と呼ばれるほどで、プラチナが使われるようになり、婚約指輪のデザインはよりダイヤモンドそのものを主体とする方向へと進み、台はほとんど見えないほどになって、装飾的なデザインをつけることは二の次になりました。
そうして革命的ともいえるティファニー・セッティングが登場します。
有名なニューヨークの宝石店、ティファニーは、画期的なオープンセッティングを発明しました。オープンセッティングとは、細く加工しても強靭で硬いプラチナの特性を活かして、ダイヤモンドをプラチナ製の6本の小さな爪で支えるものです。
このセッティング技法によって、ダイヤモンドはサイドを含むあらゆる面から、光を存分に取り入れるようになりました。従来のセッティングではダイヤモンドのテーブル面しか露出しなかったため、ダイヤモンドの欠陥は目立ちませんでしたが、ティファニー・セッティングでは、ダイヤモンドの品質が厳しく吟味されるため、カット、カラー、そして透明度がこれまで以上に重視されるようになりました。
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