ダイヤモンドは、全ての物質の中でモース硬度10ともっとも硬く、唯一単一の元素(炭素)で構成されている宝石です。この美しく輝き、最高の硬さを持つ物質が、炭と同じ成分の炭素からできているのですから不思議です。科学的には同一であっても、原子の配列または結合の仕方により、物質的な性質はまったく違ってくるのです。
ダイヤモンドは炭素の結晶ですが、その結晶は等軸晶系に属し、その三方向の結晶軸(前後軸、左右軸、上下軸)の長さは等しく、軸同士は互いに直角に交っています。つまり、結晶内部の炭素原子同士の結合が非常に強固なため、ダイヤモンドは最も硬いのです。
またダイヤモンドは、天然の宝石の中で一番高い光の屈折率を持つため、外から入った光が屈折して内部から強い輝きを放ちます。またよく磨かれたガラスの4倍以上の光の反射率がダイヤモンドにきらめきを与えます。
このようなダイヤモンドも、大半は品質の悪さから工業用に使われています。宝石用として使用できるものは、僅か10%~20%なのです。宝石としての輝きやきらめきは、よく磨かれたカット面により生まれます。ダイヤモンドは、比類のない硬さを持っているため、長時間の研磨でよく磨くことにより、平らで滑らかなカット面が得られます。一度得られた平滑な面はキズがつきにくく、このように磨かれたカット面により、人々を魅了してやまない、光り輝く宝石としてダイヤモンドは生まれるのです。








